介助者による正しい操作方法
目次
❚ 車いす介助の基本
車いすを押すことは、一見すると簡単そうに見えます。
しかし、押し方や声かけ、姿勢によって、利用者の安心感や介助者の負担は大きく変わります。
「安全に移動すること」はもちろん、「利用者が安心して乗れること」も、介助者に求められる大切なポイントです。
❚ まずは両手で手押しハンドルを握りましょう
車いすを介助するときは、必ず両手で手押しハンドルを握ることが基本です。
片手で操作すると、進行方向が安定せず、段差や傾斜でバランスを崩す原因になります。
また、
- ・スマートフォンを操作しながら
・傘を差しながら
・荷物を持ちながら
など、片手で介助することは大変危険です。
利用者の安全を第一に考え、両手でしっかり操作しましょう。
❚ 介助者が疲れにくい押し方
長時間の介助では、介助者自身の身体への負担を減らすことも大切です。
身体の近くで操作する
腕だけで押そうとすると 肩や腕に負担が集中します。
車いすとの距離を適切に保ち、身体全体を使って押すことで、少ない力でもスムーズに進めます。

❚ 一定の速度を保つ
急に押したり止まったりすると、利用者は不安を感じやすくなります。
ゆっくりと一定の速度で進むことを心掛けましょう。
❚ 腕だけで押さない
歩く力を利用しながら、身体全体で自然に押すことがポイントです。
無理に腕へ力を入れるよりも、姿勢を安定させることで疲れにくくなります。

❚ 無理をしない
急な坂道や長距離では、介助者の体力も消耗します。
疲れを感じたら休憩を取り、安全に介助できるペースで移動しましょう。
❚ 利用者の様子を確認しながら介助する
介助者は進むことだけに集中せず、利用者の状態にも目を向けましょう。
例えば
- ・姿勢が崩れていないか
・足がフットサポートから外れていないか
・衣服や荷物が車輪へ巻き込まれていないか
・疲れていないか
・不安そうな様子はないか
などを確認しながら移動すると、より安全です。
ワンポイント
利用者は進行方向が見えにくい場面も多く、介助者の操作だけでなく、声かけによって安心感が大きく変わります。

例えば、
・「出発します。」
・「少し右へ曲がります。」
・「段差があります。」
・「坂道を下ります。」
・「止まります。」
など、一言伝えてから操作すると、利用者は心の準備ができ、不安が軽減されます。