車いす図鑑・基礎知識

一台の車いすができるまで

一台の車いすができるまで

❚ フレーム

金属加工

DC(ドリリングセンタ)と呼ばれる金属加工機を使って、精度の高い部品を効率よく生産しています。
車いすを構成するアルミパイプの複雑な曲げ形状は、CNCパイプベンダーで加工することにより、安定した品質を可能にしています。

溶接

IR溶接機(ロボット溶接)を採用し、さらに複合機能を追加することで、フレームのひずみを最小限に抑えました。
自転車メーカーとして培った技術と経験を活かし、パイプや金属材料固有の特性に依存することなく安定したフレームを生産します。

塗装

カワムラサイクルでは有機溶剤を使用しない、環境に配慮した粉体塗装設備を導入しています。
粉体塗装は、フレームに炉付けするだけでなく、さび止めや、表面硬化による傷防止などの効果もあります。

❚ スタイリング

縫製

社内基準をクリアした耐久性の高いシート生地を作り、車種ごとに最適な素材を選定しています。
カワムラサイクルでは約40種類もの豊富なシート生地を取り揃えており、お客様の個性に合わせてお選びいただけるデザインをご提案しています。

組立

作業者の動作を分析し、動作エリアの検証設計を行うとともに、工程ライン(タクトライン)を組み、完成までの時間管理を徹底しています。
品質を安定して保つため、カワムラサイクルでは小ロット生産を採用しています。
製造履歴を一台ごとに管理できる体制を整えることで、高いトレーサビリティを実現。
使用した部品や製造工程、検査履歴までさかのぼって確認できるため、万が一の際にも迅速な原因究明と適切な対応が可能です。
この積み重ねが、お客様に安心してお使いいただける品質につながっています。

❚ 仕上げ

検査・梱包

各工程での検査を経て組み立てられた車いすは、出荷前に最終検査を全数対象で2回実施しています。
検査は担当者を入れ替えて行い、品質を厳しく確認します。なお、この最終検査を担当できるのは、社内で認定を受けた限られた検査員のみです。
また、私たちは梱包材も車いすを構成する重要な部品の一つと考えています。
輸送中の傷や衝撃から車いすをしっかり守ることはもちろん、お客様が開梱しやすい梱包方法についても日々研究・改善を重ねています。